特別対談: 社長・常務が語る、
川又電機の歴史と展望

社長の川又竜志郎と常務の川又健太郎は、共に川又電機創業者である川又和男の息子、つまり兄弟です。そんなお二人に、父親である先代社長のエピソードや、今後の川又電機の展望を聞いてみました。普段見せている社長・常務という顔から、少しだけ兄弟の顔を覗かせてくれました。

先代社長が働いていた時のエピソード

社長:先代のことで印象に残っているのは、自分が率先して真っ黒になっていたことです。一緒に現場に行っても、最後まで這いつくばって片付け、掃除をしていました。お客様に「社長、そこまでやらなくていいから」って言われるまで(笑)。「お客さんにそこまで言われるまでやらなきゃダメだ」と言ってましたね。
あと昔からよく同業者さんに言われていたのは、「川又さんが来たあとはぺんぺん草も生えない。」
つまり、電気から水道から、設備に関する仕事を全部できてしまうので、「川又さんが入っちゃうと太刀打ちできないんだよね」ということ。まぁこれは嫌味半分、褒め言葉半分なのかな。

常務:僕の場合、高卒で入ったから先代と一緒に働いていた期間は長いんだけど、不思議なことに覚えているのはまだ高校生の時の話。日曜日とかに「ちょっと手伝ってくれ」と言われてよく一緒に現場に行ったことを覚えています。入社してからは他の先輩方に色々と教えてもらっていたので一緒に仕事をしたというのはあまり多くなかったけど、話はよく聞いていました。
印象に残っているのは、社長と同じような話だけど「お前の親父は人の嫌がることを率先して頑張っていた」みたいなことはよく言われましたね。

できることは何でもやっていた先代。
その積み重ねが、今の信頼を築き上げた

社長:時代的にも、「できることは何でもやらなきゃ」っていう考え方だったしね。でもそれが今の強みに繋がっていると思う。「川又さんにお願いしておけば何でもやってもらえるからね」っていう。
当時は電気と水道をどちらも手がけるというのは難しかったんです。電気と水って危ないじゃないですか。今でこそ増えてきているけど、その先駆けだったと思います。

常務:僕も入社するまでは、自分の会社が水道をやってるって知らなかったです。高校生の時に色々手伝ってたけど電気の方ばかりだった。それで入社して、「え、ウチって水道もやってるの?」っていう(笑)。
電気と水道を両方やってるのは川崎市全体で2〜3社くらいしかなくて、非常にレアだったと思います。なので、とても重宝されました。電気と水道で別々に依頼しなくて良いから。

「電気屋なのに水道もやるの?」
という存在から
「何かあったら頼りになる川又さん」へ

社長:当時はそれくらい珍しかったんだよね。初めの頃は水道の材料屋さんが取引をしてくれなくて。社名が「川又電機」でしょう、「電気屋さんが何の用なの?」って。信用されていないから、全額前払いしなきゃいけないとか「川又さんにはこれだけしか売れない」って言われたりとかで、直接頭を下げに行って、頼むから材料を売ってくれって直談判したこともありました。

常務:ありましたね。それが今では新しい材料屋さんが新規で営業にきてくれるようになって、名前が知れ渡って来たんだなっていう実感はありますね。

社長:仕入先への地名度も上がったし、お客さんにも広く知ってもらえるようになってきました。年末年始なんかは、役所や消防から「川又さん、何かあったら連絡するから繋がるようにしておいてください」っていう特命の依頼があるくらいです。

社長「目の前のお客様に真摯に対応する」
常務「自分の仕事にプライドを持つ」

社長:当社は、とてもお客様に恵まれている会社だと思います。役所や公共施設などをはじめ、多くのお客様からお声がけをいただけるので、これまで売り上げが大きく落ち込んだことはありません。これは、電機・給排水・空調などの設備をいっぺんにメンテナンスできるという当社の強みをわかってくれるお客様が口コミによって広がってきた、という要素が大きいと思います。

常務:「電気屋だと思っていたら、水道もやるんだ?じゃあこっちも…」という具合に仕事が広がることがとても多いですね。ただ、どうしても仕事の繁閑は出てしまうから、会社として安定的に業務を回せるような仕組み作りは今まさに取り組んでいるところです。

社長:僕にもっと欲があれば、新築物件に手を出したり、「電機・水道・空調」セットでできるノウハウを定型化してフランチャイズにして拡大する、みたいな展開もできるのかもしれないけど、まずは目の前のお客様に対してしっかり対応して、その積み重ねで少しずつ成長していけたらと思っています。

常務:拡大ってそんな簡単じゃないよ、まずは今の規模で色々と整備しなくちゃいけないことがたくさんあるし(笑)。

社長:外から見るとウチならできそうって思うみたいだよ(笑)。

常務:理想としてはそこまでいけたらすごいよね。ただ我々の仕事は後になって人に見られる仕事だから。いい加減な仕事をして、後から同業者に見られて「川又さん、変な仕事してたね」とだけは言われたくない。仕事の質にはプライドを持って、今のお客様に100%の価値を提供する。それが未来に繋がっていくと思う。

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